世界を股にかけて活動するONE OK ROCK(ワンオク)の上海・香港公演が、相次いで中止になってしまった。理由は「予期せぬ不可抗力」。ファンからすれば「そんな殺生な……」と頭を抱えたくなるニュースだ。
この「大人の事情」の裏側を覗くと、笑えない現実が見えてくる。高市早苗首相の台湾有事をめぐる発言以来、日中関係は急激にトーンダウン。そのしわ寄せが、政治とは無縁のはずのエンタメ業界に直撃している。ワンオクだけでなく、浜崎あゆみや倖田來未といった大物たちのライブも次々と「不可抗力」の波に飲まれている。
エンタメの強みは、理屈を超えて「カッコいい!」「最高!」で繋がれること。それが政治的な駆け引きの道具にされるのは悩ましい。本来、政治とは無縁のはずのエンタメが、外交の「カード」や「制裁」の道具のように扱われてしまっている。
政治の大きな波に飲み込まれて、純粋な「好き」が二の次にされてしまう今の状況。そんな「音楽より政治が強い世界」で、私たちはどうやってワクワクを守り、見つけていけばいいんだろうか。



