「しゃぶ葉」肉の極薄提供で謝罪 基準未達、SNS投稿がきっかけ

大手外食チェーン「すかいらーくホールディングス(HD)」が展開するしゃぶしゃぶ専門店「しゃぶ葉」で提供された肉が「あまりにも薄すぎる」として、SNS上で大きな注目を集めた。これを受け、同社は公式に謝罪し、提供された商品が本来の品質基準を満たしていなかったことを認めた。

SNSでの「向こう側が透ける肉」投稿が拡散

事の発端は、ある利用者がSNSに投稿した写真だった。皿に並べられた肉は、下の皿の模様が完全に見えるほど極端に薄くカットされており、箸で持ち上げると形を保てないほどの状態だった。この投稿に対し、「さすがにこれはやりすぎ」「しゃぶしゃぶというよりフィルムだ」といった困惑の声が相次ぎ、瞬く間に拡散。同様の経験をしたとする他のユーザーからの指摘も相次ぐ事態となった。

通常、しゃぶ葉では肉の鮮度や食感を保つため、店舗ごとにスライサーでカットを行っている。食べ放題という性質上、効率やコスト管理が求められる現場だが、今回のケースは「顧客の許容範囲」を大きく逸脱していた。

すかいらーくHDの回答と原因

報道各社の取材に対し、すかいらーくHDは「不快な思いをさせたことを深くお詫び申し上げる」と謝罪。調査の結果、当該の肉は同社が定めている本来の提供基準(厚さの規定)を満たしていなかったことが判明した。

原因については、以下の要因が重なったものと分析されている。

  • スライサーの設定不備:機械の設定ミスやメンテナンス不足。
  • 検品体制の形骸化:規定外の薄さであると認識しながら提供、あるいは確認を怠った運用上のミス。
  • 肉の状態の変化:肉の温度管理や部位による切り出しの難易度が影響した可能性。

今後の再発防止策

同社は、全店舗に対して改めて提供基準の徹底を指示した。マニュアルの再確認とともに、スライサーの調整や提供前の目視チェックを強化し、品質の均一化を図るとしている。

低価格で満足度の高い食事を提供する「コスパの良さ」が武器のしゃぶ葉にとって、ブランドイメージへの打撃は小さくない。SNSによる可視化が即座に企業の評判を左右する現代において、現場のオペレーション品質をいかに維持するかが、改めて問われる形となった。